2012年08月13日

山への準備〜虎の巻3〜



■ 第1章 〜地図について〜

■ 第2章 〜ルート時間計算〜




■ 第3章 〜ルート断面図〜

山に持って行く地図の補助として「ルート断面図」がある。

補助的と言うのは、一応「ニゴマンズ」地形図から高低差が分かるので。



より自分が歩くルートを把握するために計画時に「ルート断面図」を作る。

我々が今やっている方法は「3代目」だが、その過程において

文明・科学の進化を体感してきて、「あ〜、なんてすばらしいソフトなんだ」

と、そのソフト開発者への感謝を憶えたのでここでは、その3ステップを紹介したい。

というか、その3ステップをぜひ踏んで欲しいです。


◆ステップ1

oo61.jpg

手書きです。

実に原始的。

すごい時間がかかります。

やり方としては、前回の「〇・△」をルートに書いたら

△の500mピッチなので、そこの標高を地図から読み取り

定規をつかって、小学生の算数張りにグラフを作成するだけ。

サラリーマンが今週末の山計画をするとなると、

平日仕事が終わって家に帰ってから、地図に磁北線からこのルート断面図

までで、十分2〜3日はかかる。さらに、そこまでのアクセス方法、情報収集

ザックパッキング、買い物含めると4〜5日かかる。

つまり、我々が最初のころは土日に山行って月曜〜金曜は次の山の準備。

のサイクルを2ヶ月続けたことがある。まあ、その頃はリーマンショックで

仕事が少ないときだったので・・・


◆ステップ2

oo60.jpg

そんな手書きがあまりにも面度臭かったので、登山計画書を

エクセルで作るのとあわせて、グラフ作成をするようにした。

さらに精度をあげるため、500mピッチから倍の250mピッチに。


エクセルはすごい。なかったら仕事にならない。

普段エクセル使わない人も、これを機会に覚えて職場でのスキルアップに

つなげてみては・・・


◆ステップ3

oo62.jpg

IT革命

カシミール3D(HPへ)

このHP内に「趣味で作ったのでフリーソフトです」とある。

すごい人がいるもんだ。

カシミールはフリーですが、標高メッシュの数値データは

ライセンスが必要なので¥1500〜かかる。

色々あるみたいなので好きなのを選ぶといいと思う。

私もそれほどこのソフトを使いこなしてないので使い方は教えられないが

携帯電話を操作できる人なら、たぶん感覚で使えるはず。




そんな感じで手書きから始めてみてください









posted by teruya at 08:27| 愛知 ☁| Comment(0) | 登山計画の虎の巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月25日

山への準備〜虎の巻2〜


■ 第1章 〜地図について〜(前回記事へ)


■ 第2章 〜ルート時間計算〜

山に行く上でもっとも大切なのが時間配分の計画

早出早帰りが基本

行ったこともない山岳、山道でいったいどれだけ時間がかかるのか?

市販の地図にはルート時間が載っているが全員に当てはまるものではない。

そこで、

「登山の1時間モデル」

と言うものをまず紹介します。(著書より)

日本の平均的な登山道の平均勾配が30%位(≒17度)つまり、30/100

水平距離 1km で高度差 300m をその「登山の1時間モデル」とします。

ここで、一般的に平らな道路なら歩行速度は 4km/h です。
(私が早歩きで、会社までの5kmに丸1時間かかる)

となると、水平距離1kmで15分となり残りの高度差300mを45分で登っている

ことになるので、標高差100mで15分といえます。

整理すると、水平距離1kmで15分 標高差100mで15分という単位が得られました。

aDSCN2478.jpg

私たちは、これを基準として勾配、体力、人員、等々で単位時間を調整して

トータルのルート時間を計算してるのです。

それを実際に、コピーした地図を使ってルート計算してみる。

あっ、その前に地図の見方をもう少し話さないと・・・

1/25000の地図上では、1mmは何mだろうか?

答えは、25mです。

それから、等高線については濃い色の線と濃い色の線の間に4本の薄い線があります。

濃い色の線は標高差50m毎になっていて薄い線は10m毎となっている。

あと、濃い点線が一般登山道です。

もっとも重要な、地図から実際の地形を読み取る技術は本読んでください。


という事でルート時間の話にもどります。

まず、写真の地図上の「〇マル」は、登山道と濃い等高線(標高差50m)が交わるところに

4mmの 「〇マル」を書いております。

aDSCN2458.jpg

4mmは地図上で100mと距離間感覚を把握しやすくするためもあるし

〇と〇の間隔が狭ければ狭いほど急登という風にぱっと見でルート断面が分かりやすい。

この4mmの〇を書くため、私は会社のボール盤でたしか4.5mmのドリルで

コンパスに穴を開け、書きやすいように大きな径のドリルで座グリをいれました。

ここで重要なのが、標高差50m毎に〇という事はさっきの単位から

1コの「〇」が7.5分ということを憶えておいてください。

そして写真の地図を見ると、〇にまじって「△三角」があります。


この三角は点線の登山道の500m毎に「△」を書いております。

この500mをどうやって測るかというと便利なことにコンパスに変換尺がついてます。

もっと正確に測りたい方は、裁縫用の白い糸に2cm毎に印をつけて

地図上で点線に沿わせて測ってもいいよ。はじめの頃はサリーはこれでやってたよ・・・



ということで、もう気づきました?

500m毎に「△」ということは、1コの「△」が7.5分になります。


つまり、あとは水平距離、標高差とか関係無しに

「〇」「△」の数 × 7.5分 = ルートタイムとなるのです。

最初は基本の7.5分で計算しといて、実践との比較を繰り返して

自分たちの時間を決めていけばいいということです。

これで、市販の地図や看板の時間に惑わされること無く行動できます。

ただし、地図では読めない(見えない)のが岩場、クサリ場、登山道の渋滞など

はよくあるので事前の十分な情報収集と余裕のある計画、

もしものときのプランB、エスケープルートを十分考えるまでが事前準備と

して必要なのです。


なかなか伝わりづらいこともあるので、まずは経験者と一緒に行きましょう!


いつでも待ってますので


次回は何がいいかな? 〜持ち物編〜とか


posted by teruya at 21:50| 愛知 ☁| Comment(0) | 登山計画の虎の巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

山への準備〜虎の巻1〜


今年から山歩き始める人もいるかと思うので
私たちがこれまであれこれやってやって来たマル秘の

「山計画」

のやり方を紹介します。

ただし、基本独学ですのでこれがすべてではないです。
そして私たちもこれが最終形ではないと思って、気がついた点は日々改良してます。

■ 第1章 〜地図について〜

aDSCN2472.jpg

まず、人生と同じで目的地までの「地図」と「コンパス」が必要です。

写真は 縮尺が「1/25000」の地図。通称「ニゴマン」です

大きな本屋さんで、¥350/枚で買うか、国土地理院から郵送でも買えたはず。

よくみなさんが山の地図というと昭文館さんからでてる地図が多いかと。

その地図の縮尺は「1/50000」なので前者の方がより詳細に地形を把握できます。

昭文館の地図も、登山道に関しての情報がたくさん載ってるのでこれと合わせて

使うといいのかもしれません。

ちなみに「ニゴマン」は山小屋と有名なポイントの名前程度しか乗ってないので

山行記録サイトの⇒ 「ヤマレコ」(リンク)

や、他の方のBLOG等で得た情報を書き込みます。

aDSCN2474.jpg

(1)地図上の北は本当の北では無い

磁針方位は西偏約 6度40分

つまりコンパスの指す北とのズレが「ニゴマン」の端の余白に必ず書いてあります。

地図は普通上が北なのでこの場合は、地図の枠線より左(西)へ6度40分傾きます。

そのズレてる線を「磁北線(ジホクセン)」と呼びます。

その磁北線を地図に引くわけなんですが、私が使っているシルバコンパスなどは

丸いダイヤルに20秒刻みに目盛りがきってあるのでコンパスで引くことも可能ですが

短い線しか引けないし、20秒刻みなので

私はエクセルの数式を使って一覧表を作ってます。

1asde.jpg

最近の「ニゴマン」は地図の縦枠の長さが37cm(新しい地図は42cm)なので

37cmを基準としたtan(タンジェント)で10秒刻みに。

「SIN COS TAN なんて社会で使わないのに・・・」

なんて思っていた人もここで使ってみてください。

そして、長い定規を使って、上下どちらでもいいので横軸の端から4.3cmの

ところに印をつけて、その印と印をつけてない方の端点を一気に線を引きます。

ちなみに私は、赤色の線を定規の幅間隔で地図全体に引きます。

赤色で引く理由としては、実際に情報を書き込んで山に持っていくのは

カラーコピーしたものなんですが、そのコピーしたときに赤がはっきり目立つので。

なので磁北線を引き終わったら、A3カラーコピーして原版の地図はしまっておく。

地図の折り方があるのでそれは何かの本で学んでください。

計画には関係ないので省略です。


まずは山で使う地図についてでした。


次は、ルートの時間計算です。(つづく)




posted by teruya at 06:30| 愛知 ☁| Comment(0) | 登山計画の虎の巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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